引越し作業が楽になるメリットも


大きな家具や白物家電と呼ばれる冷蔵庫や洗濯機は家財の中でも大きく、目的の場所に運び入れるまでに苦労することがままあります。

苦労してでも入れられればいいのですが、その苦労が徒労に終わり、搬入できないため涙を呑んで処分をお願いするということもあるんです。

その洗濯機、確実に置けますか?

古いアパートではベランダや通路に洗濯機が置かれている光景を目にすることもありますが、今は室内の脱衣所や洗面所に洗濯機置き場として防水パンが設けられていることの方が多いです。社宅や公務員住宅の中には築年数の古いエレベーターなしの建物が数多く残っています。

そういう古い住宅は二層式洗濯機を置くことを前提に造られた間取りになっていることが多く、防水パンも横長の長方形になっています。これでは、真上から見るとほぼ正方形に近い形の全自動洗濯機は置けません。

防水パンを変えてもらうのも手なのですが、それに合わせて洗濯機を置くと、今度はドアがぶつかって開閉できなくなる、ということがあったり、そもそも洗濯機のサイズが大きくて、そこまで到達できない、なんて話もよくあります。

そしてもう一つ、二層式の洗濯機は、今の全自動洗濯機よりも高さが低い造りになっていたので、給水用の蛇口が低い位置に取り付けられていることが多く、蛇口がぶつかってうまく収めることができません。

しかたなくキッチンの水道の蛇口を二股に付け替えてそこから洗濯機用の給水ホースを取り付け、システムキッチンの横に置いて、勝手口のドアを塞いで使うという荒業を使った家もありましたが、当然引き戸は完全には閉まらない状態です。

そんなこともありますので、安い家賃に魅かれて築年数の古い住宅に住み替えを考える時は、洗濯機が無理なく置けるかどうかを気にかけてみてください。

家具を水浸しにしないために事前の水抜きが大事!

洗濯機は、使用していない時でも、常にどこかしらに水は残っています。引越し前にはホースや内部の水抜きをしっかり行わないと、トラックで揺れてどんどん水が出てきて一緒に積んである家具を濡らしてしまいます。手順に沿って、正しい方法で水抜きをしましょう。

まずは上から!給水ホースの水抜き

掃除の順序でも水抜きでもそうですが、「上から下の順に」これが基本です。水に関することなので、うっかり水漏れして床や階下に被害が及ばないように、また、何かあった時にすぐに対応できるように、事前に取扱説明書を手元に用意しておくことをおすすめします。

まず、給水ホースが繋がっている水道の蛇口を閉めて、ホースの水を抜きます。

次に洗濯漕内部の確認

給水ホースから流れた水を外に出すために脱水をします。その前に液体洗剤や柔軟剤を入れるケースに残りがないか確認しておきましょう。必ず脱水のみのコースを選び、スタートします。少量なので1分でも大丈夫です。

脱水が終わったら、念のためふたの裏や洗濯漕内の水分を拭き取っておきましょう。糸くずフィルターも取り外してゴミを捨て、乾燥させておきましょう。

最後に排水ホースの水切り

排水ホースを外してホース内の水が切れれば終わりです。その後のことについて、引越し業者から何か指示があればそれに従い、何も言われなければこれで終了です。うまく水が出ないようにまとめて養生してくれます。

運び出せる準備を

電源やアース線は手が届けば外しましょう。念のため、取扱説明書をファスナー付きビニール袋などに入れて、洗濯機の中ぶたや付属品などと一緒に分かるように置いておきましょう。

引越し業者は洗濯機の設置もしてくれるところが多いですが、運んだことのない機種でも取扱説明書があれば安心です。

大きなタンスは文字通り「お荷物」になることも

昔はクローゼットのある家はそんなに多くなかったので、結婚の時には婚礼家具3点セットという木の材質にこだわった、大きな重厚感のあるタンスを揃えたものです。

でも、婚礼家具は持ち家に置くなら何の問題もないのですが、引越しの多い家庭では運ぶにも相当の費用がかかることになります。その上、クローゼットがある家に引っ越したら、置き場所にほとほと困り果てるかもしれません。

これが親族から結婚のお祝いに贈られた高級品ともなればそうそう処分するわけにも行かず、どこかの業者に預けるにしても管理料が高額になり、ずっと「我が家のお荷物」として珍重されることになるわけです。

大きくて新居に入らないなら思い切って処分して買い替えた方が安く済む場合もありますね。

中の衣類はどう荷造りするの?

引き出しの中の衣類は出してダンボール箱に荷造りする必要があるのでしょうか?引き出しを外して軽くしてから本体を運んで、トラックに収めてから、引き出しを元の位置に戻しても良いのでは、と素人考えで思いがちですが、その辺はどうなんでしょう。

これは、業者や作業スタッフの考えで異なるようです。大まかには、小型で造りのしっかりしているものなら、中身もそんなに重くなく、トラックの揺れにも大きく揺さぶられることもないので、中はそのままで大丈夫と言われることが多いです。

しかし、高さのある洋服ダンスやロッカータンスは不安定な状態で長く揺られると家具そのものが歪んで傷みやすく、扉の蝶番がズレる原因になるので外して運びます。

また、高級な大きな整理ダンスや和ダンスなども引き出しに衣類が入った重い状態で運ぶと家具の寿命を縮めるので引き出しは外す業者が多いです。

衣類ケースは頑丈で積み重ねられるものなら、そのままで良い場合がほとんどですが、見積もりの際や荷造りを始める前に各業者に確認してみることをおすすめします。

ハンガーBOXなら簡単

ハンガーで洋服ダンスやクローゼットに掛けている洋服なら、引越し業者の用意してくれるハンガーBOXに、そのまままとめて移し替えるだけなのでとても便利です。

引き出しの順番が分かるように

タンスの引き出しを抜いて、衣類はそのままに引き出しを重ねて運んでくれる場合もありますが、引越し後にはめ込む時に順番を間違えないようにしましょう。違う順番にはめ込んでしまうと引き出しと本体が当たる部分が削れて引き出しを傷めてしまいます。

引き出しの目隠しの意味でバスタオルなどで上部を覆い、順番を書いた紙をテープで仮止めしておくと便利です。

衣類以外は荷造りしよう

タンスの中身を出さずに運んでくれることになったとしても、衣類以外にビンなどの割れ物や、アクセサリーや貴重品が奥に紛れていることはありませんか?

貴重品や高価な宝飾品は、紛失や盗難防止のためにも自分で管理しなければなりません。また、見られて困るようなものも、あらかじめダンボールに詰めておくようにしましょう。

まとめ

大型の洗濯機や大きなタンスがあり、引越しのたびに苦労をするという人もいると思います。そういう場合は旧居と新居の間取り図や、階段幅や踊り場の面積が分かりやすい建物の構造図があれば、積極的に業者に見てもらうようにしましょう。

事前にわかっていれば手運びで入らない時は手吊り作業、重ければクレーン作業などの対策が予定できますので無駄がありません。