引越しは荷物を整理するチャンス


引越しでそれまで使っていた冷蔵庫を運ぶ時には水抜きなど簡単な準備が必要です。うっかり忘れないように前日にリストを作ってちゃんとやったかチェックしましょう。

また、料理が好きな人や大家族、食器のコレクターなら大きな食器棚を使っている人も多いと思いますが、新居に置くのに十分なスペースはありますか?

冷蔵庫の扱いは手順を守って抜かりなく!

動かす準備のための水抜きをする前に、中の食品を空っぽにしなければなりません。引越しが近付いたら食材をなるべく使い切りましょう。寄せ鍋、カレー、お好み焼きは、具材を選ばず応用範囲の広い便利なメニューです。

事前準備!食材を使い切るメニューとは?

ビンの調味料や味噌、バターは無理して使い切らなくても大丈夫。ビンは割れないように包んでクーラーボックスに入れて運べます。食材が使い切れないと頭を悩ますぐらいなら、クール便で新居に送ってしまいましょう。

前日までに電源off!水抜きをしっかりと

これは、前日までに行うこととして引越し業者が段取りを説明してくれます。聞いても分からなかったら取扱説明書を見てみましょう。メーカーのホームページで確認することもできます。

そこには、大体このようなことが記載されています。

・自動製氷機があれば製氷を停止し、給水タンクの水と製氷室の氷を捨てます。機種によっては、傾けて排水口から水を出すタイプものもあります。
・中身を全て空にしてコンセントから電源コードを抜きます。庫内の霜が解け終わるまで半日以上かかります。トラックの中で家具を水浸しにしないためにも、霜が完璧に解けるよう丸一日前に準備すれば安心です。
・冷蔵庫の下に氷が解けた水の受け皿があれば、引き出して水を捨てておきましょう。
・空っぽになれば掃除がすごくやりやすいです。外せるものは丸洗いし、庫内とゴムパッキンもきれいにして最後にエタノールで除菌をしておくとイヤな臭いもつきません。

その運搬方法で大丈夫?移動時の注意点

斜めに傾けたり横積みしたりせず、使う時と同じく立てた状態で運ぶのが基本です。そうでないと圧縮機の中のオイルが冷却システムに流れ込んで故障の原因となってしまいます。

後は引越し業者が中の棚などが動かないよう、扉が開かないようきちんと養生して運んでくれますので任せて大丈夫です。運ぶ際に一時的に斜めや横になっても問題ありません。

設置後はあわてないで!

設置後、電源を入れても庫内がすぐに冷えるわけではありません。すぐに食材を入れるのは止めておきましょう。容量にもよりますが、しっかり冷えるまでには半日から一日程度かかります。冷凍食品の扱いは特に気をつけましょう。

買い替えるなら

間取りにより、冷蔵庫はココ!と、あらかじめキッチンの冷蔵庫置き場がくぼんだ形で設計されている家もあります。冷蔵庫置き場には、冷蔵庫用のコンセントやアース端子があり、有無を言わせず、扉の向きも関係なく置かざるを得ない状況です。

冷蔵庫置き場の幅は、昔によくあったタイプの60cm幅を置くことを想定したものであることが多いため、それ以上のワイドタイプの冷蔵庫は置くことができません。

買い溜めできるように大容量タイプの両開きの冷蔵庫が欲しいかもしれませんが、転勤族の場合この先どういう家に住むことになるかも分からないことがほとんどです。

こういう人は大容量の冷蔵庫は転居先のキッチンのスペースにより、持て余してしまうことになります。できれば、60cmのスリムタイプで左右どちらからでも開閉のできるタイプなら、どんな間取りでもスムーズに移動でき、使い勝手も良いはずです。

その食器棚キッチンに置けますか?

「収納スペースは広ければ広いほど物がごちゃごちゃせずにすっきり片付き、部屋が広く使える」というのは、残念ながら食器棚には当てはまりません。それどころか、大きいが故に置き場所に困り、搬出搬入の際に、吊り作業の特別料金が余計にかかってしまうかもしれません。

どこに置ける?設置場所の確認

社宅住まいの転勤族など自分で物件を選べない場合は、食器棚も冷蔵庫同様、設置場所に悩むことになります。

できれば食器棚はキッチンの壁に沿って置きたいと思っても、窓や他の家具との位置関係により、キッチンとかなり離れた場所に置かざるを得ないような状況になることも。

リビングの目立つ位置に置かなければならない時は、お客さんに見られてもいいように、ガラス戸の中の食器は見せる収納を意識するか、逆にガラスに目隠し用のフィルムを貼るなどの対策をしなければなりません。

カメラを活用!元通りに置くために

食器が割れないように梱包して箱に詰め、また取り出して食器棚に収める作業は一番時間がかかります。

引越しの手伝いを身内や知人に頼んだ人は、この食器棚に収める作業や、本を本棚に収める作業を手伝ってもらうことが多いのではないでしょうか。とりあえず収めてしまえば片付くし、食器なら見られても恥ずかしくないですから。

ただ、手伝ってくれた人のセンスでそれまでの配置がガラッと変わることがありますので、自分で使い勝手の良いこだわりの配置にしてあった場合は、元通りの位置に収めてもらえるよう、荷造りする前にデジカメやスマホで画像を残しておくことをおすすめします。

使わない物から梱包、いらない食器は処分

食器をひとつひとつ包んでいく時「こんな食器あったっけ?」、「どうして買ったんだろう?」と思うような食器があれば迷わず処分しましょう。

まだ使えるのにもったいないと思うかもしれませんが、不用品を運んでもらう人件費や運賃の方がよっぽどもったいないと思えば、捨てることへの罪悪感も消えますよね。

また、欠けている物やヒビの入っている物も処分対象で良いのではありませんか?ヒビが入っていると熱い物を入れてテーブルに置いた途端に割れて中身があふれる事故の危険もあります。

お客さん用の食器や、普段出番のないパーティー用の大皿などからどんどん包んでいきましょう。セットの小皿などは、一枚の大きめの包装紙で次々に紙を挟みながら重ねて包んでいくと簡単です。

同じ大きさのものは包んだ後に重ねて、ひとまとまりになるようにテープで動かないように止めておきましょう。ダンボールの中で、食器どうしがぶつからないように緩衝剤ですき間を埋めることがコツです。

業者によっては食器専用の梱包資材を用意しているところもあるので、積極的に利用しましょう。

空っぽにしたらメンテナンス

冷蔵庫でも米びつでも何でもそうですが、一度物を出して空っぽになったところで、洗える物は洗い、洗えない物は拭き掃除をしましょう。食器棚は普段は扉を閉めていても、隅っこにホコリを発見したり、引き戸のレール部分の隅に丸まったホコリが付着していることもあります。

特にキッチンに置いた食器棚のガラス戸の表面は、油を含んだ汚れがついています。運ぶ前にきれいにすっきりと汚れを落としておきましょう。ガラス戸は引越し業者がきちんと養生して運んでくれるので、外さずそのままで大丈夫です。

観音開きの蝶番が緩んでいると、トラックで長時間揺られ続けている間にますます歪みが大きくなり、開閉がスムーズにいかなくなることもあります。ドライバーでネジ部分を締めておくと良いでしょう。

準備万端!すぐ使うために

食器を置く棚に食器棚シートを使っている人は多いでしょう。きれいならそのまま敷いておいて、次でも使えますが、ずっと長い間敷きっぱなしで変えていないというなら、新しい物に交換してみては?

色や素材を変えただけで気分一新できますよ。引っ越す前に棚に合わせたサイズにあらかじめ切り揃え、食器を入れたダンボールに一緒に入れておけば新居ですぐに食器をしまうことができます。

買い替えるなら

幅の広い大容量の一体型の食器棚は、引越しの際に移動が大変になります。階段の天井の高さや、曲がり、手すりの有無、勾配の角度などの形状にも左右されますが、一般住宅の室内階段なら90cm幅の食器棚がギリギリ通る限界と思っていた方が無難です。

それより、大家族なので大きいサイズの物を使いたい、趣味の陶芸の自作の食器をディスプレイしたいというようなこだわりがあって、どうしても大きい食器棚を必要とする時は、一体型ではなく、上下や左右に分けて運べる分割タイプのものを買うようにしましょう。

ただし、分割してスムーズに運べたとしても、新居のダイニングに収まるかどうかは別問題です。ドアを塞ぐような場所には置けません。

転勤族で壁に沿って設置することができずに、やむなく空間に間仕切り代わりに置いてあるのを見たことがありますが、大きな重量のある家具が部屋の中央にそびえ立っている様子は、どう見ても落ち着けるものではありません。

何より転倒の危険を考えると小さいお子さんがいる家庭では、絶対に避けてほしいと思います。こんなこともあり、食器棚は標準タイプのものを選んで必要に応じて他の収納庫やスリムタイプのキッチンボードなどを買い足した方が、設置スペースに悩まされることもなくなります。

統一感があった方が良いなら、シリーズで出ているもので揃える手もあります。また、並べて置けなければ離して置いたり、違う部屋に置いたりの応用がききます。

まとめ

冷蔵庫は、近所に24時間営業のスーパーがあれば、大容量タイプは不要かもしれません。大きければついつい食材を買い込んでしまい、結果的に無駄を出してしまうこともあるでしょう。食器にしても、和洋中何にでも合う食器を選んで使い回すことが省スペースにつながります。

何度も引越しをくり返すならば、家具や家電に余計なお金をかけずにスタンダードな大きさのもので十分かもしれません。